Bonsai『2年待たせた梅を、私が咲かせる理由』①

生活

実家の隅で、2年間、忘れ去られていた一鉢。


父が手塩にかけていた梅の盆栽が、私の元へやってきました。
手入れもされず、ただ風雨に耐えてきたその枝には、驚くほど力強い「蕾」が宿っています。

上から見ると穴が開いています。(*’▽’)穴?
伸びた枝がもう一つの幹にくっついている感じ?
どうなっているのか?


正直、私は盆栽のことは何も知りません。枝の切り方も、水のやり方も。

盆栽は、数十年、数百年を生きる「時間を切り取った芸術」だと言われるそうですね。
父が愛した景色を、今度は私の手で
この冬、一番最初の花が咲く瞬間を、静かに待ちたいと思います。

盆栽の道具など持っていなかった私は、ひとまず霧吹きで、カサカサに乾いた幹を湿らせてみました。
水を含んだ瞬間、樹皮の色が深く、濃く変わる。
まるで、長い眠りから覚めた生き物が、静かに深呼吸をしたかのような変化でした。

「ここで生きていたんだ。」

蕾がしっかりと赤く膨らんでいます。

父が亡くなってからの2年間。
手入れもされず、ただ季節の移ろいに身を任せていたこの梅は、私よりもずっと強く、今を生きようとしていました。
専門用語も、正しい剪定のルールも分かりません。
けれど、この蕾が何を求めているのか、それを探ることから私の「盆栽ライフ」は始まりそうです。

初心者なりに調べてみた。

梅の開花には「寒さ」と「適切な日照」が必要だとか。
日本盆栽協会のガイドラインを片手に、今はただ、日当たりの良い特等席をこの子に譲りました。

1. 置き場所の確保(外の空気に当てる)

梅は「寒さを経験すること」で花を咲かせるスイッチが入るそうです。

  • 屋外の日当たりの良い場所に置く。
  • 夜の寒さにも当てて大丈夫とのこと。
    (ただし、極端な寒波で土がカチカチに凍る夜だけは、玄関先などへ避難させる。)

2. 「乾いたらたっぷり」の水やり

2年放置されていた土は、水が通りにくくなっている可能性があるそうです。

  • タイミング: 土の表面が白っぽく乾いたら、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと。
  • 冬の目安: 2〜3日に1回程度(晴天が続くなら毎日チェック)。
  • ポイント: 「蕾に直接」ではなく「根元」に静かにあげる。

3. 肥料は「今はあげない」

  • 注意: 蕾がある時期に肥料をあげると、梅がびっくりして蕾を落としてしまう「肥料焼け」を起こすことがあるとのこと。
  • 肥料は「花が終わった後(2月〜3月頃)」からで十分。
    今は水と太陽だけで見守る。

これが父の梅を咲かせる最大の秘訣と信じて。

今は「余計なことをせず、お日様に当てて、乾いたら水をあげる」

もし、この蕾が咲かなかったとしても。
あるいは、不器用な私の手入れで少し形が崩れてしまったとしても。
それもまた、私と父、そしてこの梅が刻む「新しい時間」なのだと思いたい。

春を待つ、静かな贅沢。

これから少しずつ、盆栽について学んでいく過程をここに記していこうと思います。
いつか、父が自慢げに眺めていたあの景色に、少しでも近づけるように。

まずは、この小さな蕾がピンク色の頬を見せてくれるその日まで。
温かいコーヒーを飲みながら、この小さな宇宙を観察する毎日を愉しむことにします。

最後に
名前を付けようか迷っています。(*^^*)

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